「神奈川糖尿病療養指導士養成研修会」 第4回/全9回
【講 演】
糖尿病患者における血圧管理
【講 師】
東京医科大学八王子医療センター
糖尿病・内分泌・代謝内科
大野 敦 先生

講演テーマとまとめ
「多摩地域における糖尿病患者の血圧管理に関する実態調査」
糖尿病腎症の早期腎症期・顕性腎症期における血圧管理は、年代がすすむとより厳格になっていたが、JSH−2004の降圧目標は到達困難と考えている医師が多かった。

降圧薬の使用頻度においてはARBは増加、ACETは減少していた。
「大規模スタディーのエビデンスはどのように利用するべきか」
目の前の患者の話をよく聞き、よく診察する(患者からのエビデンス)その患者によく似た患者についての研究結果をよく勉強する(外部のエビデンス)その二つの情報を統合して、目の前の患者に現時点での最善の医療を提供する。
「家庭血圧の上手な利用法―早朝高血圧を見逃すな!」
薬効評価
薬効持続時間の評価
白衣高血圧(白衣現象)の診断(評価)
逆白衣高血圧(仮面高血圧)の診断
早朝高血圧の診断
服薬コンプライアンスの改善
受診コンプライアンスの改善
◎高い予後予測能
「新しい高血圧の治療ガイドライン(JSH2004)における糖尿病患者の管理基準」
<降圧目標>
130/85 → 130/80
<第一選択薬>
ACET、ARB、CCB、αブロッカー → ACET、ARB、CCB
『症例から学ぶ糖尿病患者の管理』
患者の背景と臨床データから治療方針を考える。



ひとこと感想文
オガサ薬局 新丸子店 / 橋本さん
個人個人の持つている種々な要因をまず知る事の大切さを今回、改めて認識しました。高血圧、糖尿、腎臓、コレステロール、どのファクターがその人にとっての効果、一番の治療方法なのか。Dr.が何故この薬なのかが理解できるようなきがします。

又、色々な人の質問が身近に感じられ、役たつと思われます。次回がたのしみです。
ヤマガタ薬局 / 岡崎さん
最近のエビデンス重視医療の中、大規模調査の結果を鵜呑みにするのではなく、目の前の患者さんにとっていちばんよい治療を考える、とおっしゃった大野先生の言葉が心に残りました。

薬局に設置している血圧計は患者さんの測定頻度も高く、皆さんの関心の高さを感じます。今日のお話を参考に、家庭血圧の大切さを患者さんにお伝えしてゆきたいと思います。
ヤマガタ薬局 / 武田さん
今回の大野先生のお話しを聞き、早朝の血圧が高値な方ほど、より血管合併症の発症率が高くなるので、病院の測定で正常値だったとしても安心せず、毎日の定期的な血圧測定が大切だと感じました。