「神奈川糖尿病療養指導士養成研修会」 第1回/全9回
ヤマガタ薬局・岡崎千栄子さん

1月26日土曜日、根岸の薬事保健センターで『神奈川糖尿病療養指導士養成研修会』が行われました。

80名の募集に100名以上の皆様から応募をいただき、急遽定員を90名に拡大しての開催です。会場は机も置けないほどの盛況ぶりで、皆様のやる気と熱気がばしばしと伝わってまいりました。机が置けず、皆様にはご迷惑おかけしました。。。










「単位については皆様にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」 会長 渡辺陸子




【講演1】糖尿病をどう診るか?
〜チーム医療による療養指導の実際とポイント〜
KLCDE糖尿病療養指導委員会委員長・松葉医院院長 松葉 育郎 先生
分刻みのスケジュールの中、講師を引き受けて下さった松葉先生。ありがとうございました。

(KLCDEはKanagawa Local Certified Diabetes Educatorの略です。ちなみに日本糖尿病療養指導士はCDEJ Certified Diabetes Educator of Japanです。)

松葉先生のお話は日本の糖尿病事情がかなり深刻である、ということから始まりました。現在40歳以上の4人にひとりが糖尿病、近い将来には2人にひとりが糖尿病となるかもしれない?! とのことです。諸外国では日本のようにHbA1Cや自己血糖値を測定していないのだそうです。投薬日数も長く、先生が留学していらしたデンマークでは半年分の投薬だとか。。日本の糖尿病治療レベルは高い!けれど今後小泉改革の影響で十分な治療ができなくなるかも・・・と気になるお言葉でした。 

続いて松葉医院で実際に行われている療養指導について紹介されました。松葉医院では、医師、看護師、栄養士などのメディカルスタッフが一丸となったチーム医療が実践されています。栄養に気をつけましょう、運動しましょう、と言うだけではなく、具体的なやり方を示した上で、本当にできたかどうか確かめて、その内容を評価することが大切だと先生はおっしゃいます。昨年10月に開催されたウォークラリーでは旭区にあるズーラシアへ。みんなで管理栄養士こだわり弁当を食べて、運動療法とストレッチの指導を行い、血圧&血糖の測定をしたそうです。現場で患者さんに直接働きかける、その熱い取り組みが素晴らしいです。今年のウォークラリーにはぜひ参加させていただきたいと思います。
調剤薬局という現場では、まず患者さんの情報を集めて欲しいという先生の要望です。患者さんは検査や薬について意外にわかっていないもの。基本的な説明を大切にして、さらに患者さんのお話をよく聞く、私たち薬剤師の得意分野ですね。

<リンク>
■松葉医院HP http://www.matsuba-web.com/
■第十回神奈川県ウォークラリー大会 http://www.geocities.jp/yousiyou200120000/sub25.htm
■神奈川県糖尿病療養指導士養成認定機構 http://www.klcde.jp/

【講演2】糖尿病の薬物療法
〜チーム医療による薬診連携〜
KLCDE糖尿病療養指導委員会広報・総合新川橋病院内科部長
調 進一郎 先生(しらべ先生とお読みします)
優しい笑顔と巧みな話術。Youtubeばりの動画を駆使しての、素晴らしい講演でした。さすがは広報担当でらっしゃいます。調先生ありがとうございました。またのご講演もよろしくお願いいたします。

調先生の糖尿病外来では1時間に10人の予約をとるそうです。1人3分です。とても先生だけでは十分な療養指導ができません。そこで『糖尿病療養指導士』の登場です。松葉先生もおっしゃっていらしたように糖尿病患者は増える一方です。その増える一方の患者さんに良質な医療を提供するには専門医だけでなく、看護師、栄養士、運動療法士、そして薬剤師などのコ・メディカルの協力が欠かせません。それがチーム医療なのですね。チームに加わるために勉強するのは当たり前です。

それよりもっと大事なのは、私たち薬剤師がどんどんとほかの職種の皆さんと出会い、教えていただくことです。普段調剤薬局で糖尿病患者さんとお話ししていても、チーム医療のサポートを受けている方は少ないのが現状です。栄養も運動も、みなさんご自分で頑張ってらっしゃいます。そんなとき、これまではパンフレットを差し上げるくらいの事しかできませんでしたが、チームの一員となれば、療養指導士の栄養士さんや運動療法士さんを紹介できます。 

調先生が見せてくださった 『実際にインスリンを打つ患者さん 〜ゲロゲロ編 』 は衝撃でした。インスリンの注射に限らないことですが、きっと分かっているだろう、出来ているだろうと思い込んではいけないのですね。基本をやらずになにをやる!もう一度ていねいに患者さんに確かめてみようと思いました。

最後に調先生ご推薦の映画のタイトルをお知らせします。(登場人物が糖尿病であることと、強くて美しい女性が出てくることがポイントでしょうか・・・)「ショコラ」「ゴッドファーザーV」「マグノリアの花たち」「パニックルーム」